アラサーヲタクの戯言

J事務所とびじゅある系が好きなアラサー女の思ったままを書くブログ

バンドの話

私の人生を語る上でこの人たちがいなかったらとっくに人生を諦めていたであろうと言うくらいに感謝してもしきれない、死ぬほど大好きなバンドが今年いっぱいで活動を休止する。

 
 

f:id:aydo:20160406014624j:image
 
 
時間を確認しようとチラ見したスマホの画面に表示されていたバンギャ(V系バンドのファンの総称)仲間のグループLINEでのやり取りで知った。
心臓が止まるかと思った。 
 
約3ヵ月あるツアーの初日での発表。
 
 
個性豊かな5人が仲良くバカなことをやれているこのバンドが私の誇りで。
全員が仙台出身で故郷を、家族をメンバーを愛している。そんなバンドで。
2000年1月1日に結成され、長く続けることがかなり難しいV系バンドの世界で活動を止めることなく今日まできたそんなバンドで。
 
この何年も
1月→FC限定ライブ
2月→ソロ活動
3月→アルバム発売&インスト(握手やサイン会)
4~6月→シングル発売&アルバムツアー&合間にインスト
8月→別名義でのツアーとシングル発売&インスト
9月→対盤やフェスイベント
10月→FC旅行
11月~12月→シングル発売&冬ツアー&インスト
 
シングルやアルバム発売のあとのインストは10ヶ所以上がざらで。
 
メンバーの疲労が全く取れないであろうめちゃくちゃなスケジュールでやっている、いつかは限界が来るだろうことはファンであるこちらも分かっていた。
 
現にドラムは数年前病気になりライブ直前倒れ手術、下手ギターはストレスと疲労で突発性難聴、上手ギターは首のヘルニア、今年の2月にボーカルが機能性発声障害…。
 
バンギャ仲間で集まればいつも「休ませてあげて欲しい。やばいって。でもCDのコンスタントなリリースは契約だろうし、それを止める時には契約終わりなのかな…。怖いね。」とお前ら何者だよwと言う話をしていた。(ヲタ歴が長くなると分析内部事情考えるヲタが絶対的にいるが例に漏れず私たちもだった)
レコード会社が何度か変わった時も動きを止めることはなかった。
向上。向上。
このバンドは動きを止めることをしないバンドなんだと、ずっと与えてくれるバンドなんだと漠然と心のどこかでたかをくくっていた。
 
ツアーの遠征をしながら次のツアーの発表があり、どこに行くのかを話していることが当たり前の環境がいかに幸せであり、メンバーの負担だったのか。
 
 

f:id:aydo:20160406014636j:image
 

f:id:aydo:20160406014643j:image
 

f:id:aydo:20160406014652j:image
 
「もう金儲けのための嘘を付く歌詞も音も必要なくて
矛盾だと分かっている
音楽を愛してるからだろうね
 
俺が指でカウントを取るとき仲間もカウントをとる
俺たちはまだ生きてる
俺たちならなんでもできると信じてる」
 
昨年発売されたアルバムの中の一曲の歌詞。
サビの英語詞を全員で歌う所に彼らの本気を感じた。
 
この数年でのめちゃくちゃなスケジュールと言ってしまえば汚い売り方に追いかけているこちらも振り落とされないように必死についていくのがやっとな状況に“好き”が萎みかけていた。
 
あぁ。彼らの方がもがいて苦しんでいる。大好きな音楽が、彼らが命を削って作る音楽がただの金儲けになっているこの世界への絶望と、それでも自分たち5人ならやれると信じてる彼らの強さ。
ファンに向けてではなく5人だけの歌なんだって。
あぁやっぱりこの人たちに着いていこう。
信じていこう。
ライブに行って大好きだと全力で伝えることしか彼らの力になることはできないけれどそれをやるしかないとアルバムのリード曲であるこの曲を聴いて泣きながら決意して追いかけてきた。
 
 
でも止まることを彼らは選んだ。
 
泣いた。
彼らが見れなくなる事実が訪れたことに。
頭のどこかでこのバンドは止まることをしないバンドなんだと勝手に思っていた自分の不甲斐なさに。
同時にホッとした。
最近では私たちにすら想いが届いていないと思い始めるほど追い詰められているメンバーにゆっくりとした時間を、過ごすほどにもがくマイナスな時間を手放してゆっくりとした時間を手にすることがやっとできるのかと。
 
寂しさや不甲斐なさはあったけれど常に全力でやれることをやってきたから後悔は1つもなくて。
このバンドが繋いでくれた大切な友人たちも同じことを言っていた。
 
それに今回の活動を止めることは決して後ろ向きではなく前向きなお休みであることも凄く心強くて
 
2020年1月1日に20周年を迎える。
そのための充電期間。
 
友人たちとみんなでV6の20周年コンサートDVDを見ながら「私たちも4年後こんな風に笑って迎えられるかな?」って泣き笑いした。
 
そんなこんなで私の2016年はヲタク人生で一番濃い1年になりそうです。
後悔しないように、すべてを全力で。